研究課題/領域番号 |
16K07873
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
小林 靖尚 近畿大学, 農学部, 准教授 (10643786)
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研究協力者 |
山本 昌幸
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ハタ科魚類 / キジハタ / クエ / 性転換 / 生殖 |
研究成果の概要 |
ハタ科魚類の種苗を安定的に生産することは困難で、現在の生産技術を改良する余地が多く残されている。そこで本研究では、我々がこれまでに扱ってきた小型のカンモンハタから得られた基礎的な生理学的知見を元にして、実際に種苗生産を行っているハタ科魚類二種(キジハタ、クエ)の種苗生産技術を高度化させることを目標としている。本研究では主としてハタ親魚の性のコントロール技術の開発に取り組んだ。その結果、アンドロゲン投与によって通常のメスからオスへの性転換を誘導する事に成功した。しかしながら逆方向のオスからメスへの性転換を誘導する事は出来なかった。そのためハタ科魚類の性的可塑性が性転換後に低下すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、ハタ科魚類に関する研究は国内外で増加する傾向にあるが、性に関する研究は少ない。我々は長年にわたりハタ科魚類なかでも小型であるカンモンハタを実験モデルとして、その性と生殖に関する基礎研究を行ってきた。本研究では、これまでに蓄積したカンモンハタの基礎知見を、実際に養殖されている大型のハタ科魚類であるキジハタやクエに実証可能かを調べる事に最大の特徴が有る。また本研究で開発されたハタ親魚の性のコントロール技術は、将来多くの他の水産重要魚種に応用されることが期待されるため水産学的波及効果は大きいと考えられる。
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