研究課題/領域番号 |
16K07881
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
森友 忠昭 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (20239677)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 魚類 / ヘルパーT細胞 / T細胞亜集団 / IL-2 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
哺乳類のヘルパーT細胞(Th)において,Th1・Th2・Th17など多くの亜集団が知られている.申請者らはすでにコイのクローン化Th細胞株の性状を調べることにより,魚類でも亜集団が存在することを示している.しかし,クローン化Th細胞株の培養が難しく十分な数のクローン株が得られていなかった.また,今まで得られたTh 細胞株は健康なコイより樹立したため非機能的なものが多かった.そこで本研究ではより安定的にクローン化Th細胞株を得るためコイIL-2 組換えタンパク質を作製し,安定的なクローン化Th細胞株の樹立法の確立を行った.またコイの混合リンパ球反応を行い,アロ抗原特異的なTh細胞の培養を試みた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年魚類でもTh亜集団の同定に向けた多くの研究が行われて来ている.しかし,その多くは,魚類Th関連遺伝子の単離と,臓器・組織レベルの発現解析によるものであり,魚類Th亜集団の存在を直接証明しているものは無かった.一方,我々が行ったクローン化T細胞株の作製は,魚類Th細胞を直接証明できる.真骨魚類は,哺乳類と同様,T・B細胞を主体とした獲得免疫機構を持つ.そのため獲得免疫反応の中心的な制御機構を構成するTh細胞の存在や性状を調べることは,魚病の病態解明・予防・ワクチン開発などに大きく貢献する.
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