研究課題/領域番号 |
16K07891
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営・経済農学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
萬木 孝雄 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30220536)
|
研究協力者 |
岩井 信幸
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 共済事業 / 保険市場 / 農業協同組合 / 全共連 / 生命保険 / 自動車保険 / 火災保険 / 生命共済 / 火災共済 / 自動車共済 / 財務分析 / 収益性 / 市場シェア / 農業経済学 / 農林水産投資・金融 / 農協共済事業 / 生命保険・共済 / 損害保険・共済 |
研究成果の概要 |
研究成果の概要は、以下の3点である。第1は農協共済事業について、長期生命、長期建物更生、短期自動車、という商品別の収支を分析し、そして単位農協と区分した全国農業共済組合連合会の損益についても検証した。 第2は、農村や地方都市での家計調査結果、および生命保険文化センターのアンケート個票を用いて、農村部の居住や農業の就業が、農協共済の利用を強く規定している結果を導出した。 第3は、都道府県ごとの自動車事故および火災被害の統計数値と、農協と損害保険会社別の共済・保険の加入および支払いについて分析し、農村部では自動車事故や火災発生などが少ないことが、農協共済の優位性を実現していたことを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の意義も、以下の3点で説明される。第1は、農協共済事業について、長期生命、長期建物更生、短期自動車、といった分野別の分析と、全国農業共済組合連合会の損益分析を、学術的に初めて取り組み、分析結果を示したことである。 第2は、農協の共済事業は農村居住者や農業従事者に強く選好されていると言われてはきたが、それを計量経済分析の手法によって、客観的にかつ明確に示したことである。 第3は、損害保険の分野においても農協共済は多くの利用者を獲得してきたが、その競争力の背景には、農村部では都市部に比べて、自動車事故や火災被害の発生頻度が低いことにある点を、学術的に明らかにしたことである。
|