研究課題/領域番号 |
16K07922
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会・開発農学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
久野 秀二 京都大学, 経済学研究科, 教授 (10271628)
|
研究協力者 |
JONGERDEN Joost Wageningen University
FONTE Maria American University of Rome
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | オランダ農業 / フードバレー / 産官学連携 / オルタナティブ / 地域食農システム / ワーヘニンゲン大学 / 農村開発モデル / 多面的機能型農業 / 地域食農ガバナンス / ケアファーミング / エーデ市 / ヘルターランド州 / 農業競争力 / オルタナティブ農業 / イタリア農業 / 農業経済学 / 農業社会学 / 農業政策 |
研究成果の概要 |
オランダ農業は、選択と集中による資本集約的な効率的経営と規模拡大を通じた輸出志向型の農業工業化および産官学連携による関連産業・支援産業のクラスター化で特徴づけられる。本研究は、オランダ農業の実態を明らかにすることで、同モデルを日本に適用しようとする近年の政策言説を批判的に検証するとともに、同国で実際に展開される多様なオルタナティブ農業の可能性を明らかにすることで、オランダ農業モデルの重層性とダイナミズムを示し、結果的に日本農業の将来方向性と政策論に示唆を与えた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オランダ農業モデルとして肯定的に参照されることの多いトップ・セクター政策やフードバレー構想について、歴史的経緯やオランダ国内の議論を参照しながら批判的に考察することによって、オランダ農業に内在する矛盾を析出することができた。また、こうした典型的なオランダ農業モデルに対するオルタナティブを志向する農業・農村開発モデルが多様に展開してきたことに注目することによって、オランダ農業の重層性を明らかにすることができた。日本農業の将来方向をめぐる議論の中で「オランダ農業モデル」が無批判的かつ一面的に紹介されることへの警鐘という点で、社会的意義を見いだせる
|