研究課題/領域番号 |
16K07985
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
保地 眞一 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (10283243)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ガラス化保存 / 卵丘卵子複合体 / 膵島 / クライオトップ / ナイロンメッシュ / シルクフィブロイン / 超低温保存 / 糖尿病治療 / 妊孕性温存 / 応用動物 / 再生医学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は機能の異なる複数の細胞からなるウシ卵丘卵子複合体 (C0C) とラット膵島の保存技術を開発することである。(1) GV期ウシCOCのCryotopデバイス上でのガラス化耐性は、卵丘細胞層の減量により改善できた。(2) M-II期ウシ卵子はナイロンメッシュ (NM) を新規デバイスとして適用すれば大量・一括にガラス化保存できた。(3) ラット膵島の蘇生率は凍結法よりもガラス化法の方が高く、さらにNMデバイスの適用によって大容量保存も可能になった。(4) ガラス化・加温ラット膵島は1型糖尿病モデルラットの腎被膜下に移植すれば血糖値の正常化に寄与できると実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
耐凍性が極めて低いウシ未受精卵子の超低温保存に挑戦し、世界最高水準のガラス化蘇生率を達成するに至った道のりは、ヒトの不妊治療現場で問題となっている加齢等で低品質になった卵子を保存可能にするためにも有用な情報となる。卵子とはまったく異なる異種細胞構造体である膵島にガラス化保存研究を展開し、ラットを用いた糖尿病治療モデルを提唱するに至った。膵島移植というインスリン依存性1型糖尿病の根治療法を普及させるために慢性的障害となっているドナー不足の克服に貢献するもので、移植膵島に高頻度で起こる免疫拒絶の回避に挑戦する足場を築くことができた。
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