研究課題/領域番号 |
16K08000
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
田上 貴寛 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門, 上級研究員 (60355104)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ニワトリ / トランスジェニックニワトリ / 始原生殖細胞 / 細胞培養 / 培養細胞 / 遺伝子導入 / 畜産学 / 鳥類 / バイオテクノロジー / 発現制御 |
研究成果の概要 |
生殖細胞を有しないニワトリを作出するために、2種類の遺伝子組換えニワトリを作出した。1種は生殖細胞特異的発現遺伝子の発現制御領域の下流にテトラサイクリン調節性トランス活性化因子(tTA)を連結した制御ベクターを導入した遺伝子組換えニワトリである。もう1種は、tTAで誘導されるテトラサイクリン応答因子の下流に細胞死を誘導するジフテリアトキシンA遺伝子を連結した応答ベクターを導入した遺伝子組換えニワトリである。性成熟後にこれら2種類の遺伝子組換えニワトリを交配して得られる両ベクター配列を有するニワトリは、始原生殖細胞が特異的に死滅し、生殖細胞を形成しないことが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
宿主胚に始原生殖細胞(PGC)を移植する生殖系列キメラニワトリ作出技術は、ゲノム編集ニワトリ等の作製や貴重な遺伝資源の再生技術に必須となっている。しかしながら現在の作出技術は、宿主胚由来のヒナも生産されるため効率は高いとは言えない。本研究で作出された2種類の遺伝子組換えニワトリを交配して得られるニワトリ胚には生殖細胞が形成されないため、このニワトリ胚を宿主としてPGCを移植すると、その産子は全て移植したPGC由来となる。そのため、本技術は移植したPGC由来のニワトリ生産効率を究極に引き上げることが期待でき、今後の遺伝子組換えニワトリ等の生産に欠かすことの出来ない技術となる可能性がある。
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