研究課題/領域番号 |
16K08004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
竹原 一明 東京農工大学, 農学研究院, 教授 (40171665)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | バイオセキュリティ / 汚染指標病原体 / RT-PCR / ウイルス / 消毒剤 / 踏込消毒槽 / バイオセキュリティ強化 / multiplex RT-PCR / 消毒資材 / 疫学調査 / 畜産学 / 家畜衛生 / 病原体検索 |
研究成果の概要 |
子牛の下痢の原因となりえるウシA 群ロタウイルス(GAR)、ウシトロウイルス(BToV)、ウシエンテロウイルス(BEV)、ウシコロナウイルス(BCV)を同時に検出できるOne step multiplex RT-PCRを確立した。次いで、そのRT-PCRを用いて、48農場の子牛糞便、計322検体を調べ、農場の「汚染指標病原体」となり得るウイルス性病原体、GARとBEVを特定した。さらに1農場について、長靴交換と適切な踏込消毒槽の利用により衛生対策を強化し、強化前(560検体)と強化後(400検体)の2年間の糞便を調べたところ、4つのウイルスの検出率が有意に低下した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「飼養衛生管理基準」は、家畜伝染病予防法に定められており、各農場で遵守せねばならないが、基準には具体的な衛生対策強化法は定められていない。2018年12月20日に飼養衛生管理基準のチェック表が公表され、消毒剤の種類や希釈倍数などが調査されているが、具体的な方法は示されていない。また、消毒剤等の利用法については、多くの畜産農場や行政当局で誤解がある。そこで、肉牛農場の汚染指標病原体となりえるウイルスを調べるとともに、農場における適切な消毒剤等の利用によるバイオセキュリティ強化を試み、指標病原体の低減を示すことで、適正な衛生対策強化法等を世の中に広める必要がある。
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