研究課題/領域番号 |
16K08008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
平田 昌彦 宮崎大学, 農学部, 教授 (20156673)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ウシ / 植生識別能力 / 視覚 / 嗅覚 / 触覚 / 味覚 / 体系的評価 / 草地設計 / 応用動物 / 畜産学 / 草地学 / 動物行動 / 生物資源利用 |
研究成果の概要 |
ウシにおける植生識別能力について、識別対象の感覚的コントラストの程度や識別対象までの距離の影響ならびに識別に対する個々の感覚の寄与に焦点を当てて実験・解析した。ウシは、緑草と枯死草のように視覚的・嗅覚的コントラストが大きい時には、視覚および嗅覚によって識別対象へ接近中に植生を識別できたが、異なる草種の緑草のように視覚的・嗅覚的コントラストが小さい時には、識別対象に触れないと植生を識別できなかった。ウシの植生識別能力に配慮した草地の設計・創出では、植生の配置だけでなく、ゲート(草地の出入口)などの放牧施設の配置も考慮する必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウシなどの大型草食動物が植生パッチを識別し、選択的にパッチを採食することはよく知られているが、パッチ識別のメカニズム、特に感覚(視覚、嗅覚、触覚、味覚)の寄与については、実験上の困難さもあり、ほとんど研究されてこなかった。また、放牧草地のデザインを、それを採食する動物の植生識別能力の観点から検討しようとする試みもほとんどされてこなかった。本研究の成果は、基礎自然科学としての生物学(動物学)、応用科学としての農学に対する寄与を通じて、未来型草食家畜生産の構築だけでなく、地球上の草地・草原の植生とそこに生息する野生の大型草食動物の保全・管理にも有用であると期待される。
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