研究課題
基盤研究(C)
インフルエンザウイルスは、感染した細胞において、宿主蛋白質を利用して複製・増殖する。本研究では、ウイルスヌクレオプロテイン(NP)に着目し、NPと相互作用する宿主因子のウイルス増殖における役割を調べた。その結果、CLUHという宿主蛋白質がウイルスゲノムの核内輸送に寄与することが示された。さらにNPと相互作用するいくつかの宿主蛋白質について、それらの機能発現を抑制することによって、インフルエンザウイルス増殖が阻害されることが分かった。
インフルエンザに対する治療には、ノイラミニダーゼ(NA)阻害剤がよく使用されているが、インフルエンザウイルスの表面糖蛋白質であるNAは突然変異率が高く、そのため耐性ウイルスの出現が大きな問題となっている。本研究では、NPと相互作用する宿主蛋白質に着目し、それらの機能発現を抑制することによって、ウイルス増殖が阻害されることを示した。以上の結果から、NPと相互作用するこれらの宿主因子を標的とした新たな治療薬開発が期待される。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 8件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 9件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 1件、 招待講演 6件) 産業財産権 (1件)
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