研究課題/領域番号 |
16K08027
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
|
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
高野 友美 北里大学, 獣医学部, 准教授 (20525018)
|
研究協力者 |
楠原 一
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | ノロウイルス / 胃腸炎 / 動物疾患モデル / ネコ / 感染性胃腸炎 / 動物モデル / 獣医学 |
研究成果の概要 |
ノロウイルス感染症はヒトを始め、様々な動物で確認されている。しかし、我々の知る限り、ヒトと動物の間でのNoVの循環は確認されていない。現在、イヌノロウイルス(遺伝子型GVI)がヒトへ感染する可能性については複数の報告例があるものの、ネコノロウイルスがヒトへ感染する可能性を示した報告は無い。本研究で我々はヒトノロウイルスの遺伝子群GIVと遺伝子学的に類似するGIVネコノロウイルスはネコに対して病原性を有することを確認した。また、GVIネコノロウイルスに感染したネコにおいて同一株の再感染が生じることを明らかにした。さらに、ネコノロウイルスがヒトノロウイルスの検査系で検出できることを発見した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、日本国内では猫の飼養頭数が増加している。特に、猫の推定飼養頭数は965万頭(2018年)であり、日本国内では最も多く飼養されている動物である。猫は、他の愛玩動物と異なり、集団飼育される傾向があることから、感染症が発生・蔓延しやすい状況にある。すなわち、猫から人への人獣共通感染症の伝播が懸念される。また、ノロウイルスによる感染症は社会的・経済的にも大きな影響を及ぼしていること、ネコノロウイルスは獣医臨床および公衆衛生上注目されつつある病原体であることを踏まえると、本研究の結果は獣医学のみならず医学的にも重要な結果をもたらすことが期待される。
|