研究課題/領域番号 |
16K08030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
櫻井 達也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60547777)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | アフリカトリパノソーマ / 発育ステージ / 細胞分化 / プロテオーム解析 / 細胞接着 |
研究成果の概要 |
本研究はTrypanosoma congolenseのベクターステージから宿主ステージへの細胞分化の分子メカニズムの解明を目的とする。研究期間中は、効率よく分化誘導可能なメタサイクリック型(ベクター体内型)から血流型(宿主体内型)への分化に焦点を絞り、in vitroで細胞分化を誘導した虫体の蛋白質発現の経時的な変動をLC-MS/MSを用いて網羅的に解析した。その結果、鉄の取り込みに関与すると予想される蛋白質やミトコンドリアの電子伝達系に関係すると予想される蛋白質などの発現量が変動すること、また、上記以外にも発現量が変動する生物機能未知な蛋白質が相当数存在することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アフリカトリパノソーマ原虫は、表面蛋白質の高頻度な抗原変異により宿主の免疫を回避する。そのため、アフリカトリパノソーマ症に有効なワクチンは存在しない。原虫の発育ステージ間の細胞分化は、アフリカトリパノソーマ症制御法を開発する上で有望な標的と目されるが、その分子メカニズムは未解明である。本研究はアフリカトリパノソーマ原虫がベクターステージから宿主ステージへの細胞分化誘導下において発現する蛋白質の量的変動をショットガン解析により網羅的に解析した初めての知見である。今後、この成果はアフリカトリパノソーマ原虫の細胞分化の分子メカニズムの解明に向けた研究を展開する上で有用な情報となることが期待される。
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