研究課題/領域番号 |
16K08036
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
前田 秋彦 京都産業大学, 総合生命科学部, 教授 (70333359)
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研究協力者 |
染谷 梓
好井 健太郎
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | トゴトウイルス / ミニゲノムRNA / リバースジェネティックス / 病原性解析 / ミニゲノム / リバースジェネッティックス / 病原性 / 人獣共通感染症 / オルソミクソウイルス / マダニ / 感染メカニズム |
研究成果の概要 |
京都市で捕集されたマダニから分離されたトゴトウイルスHl-Kamigamo-25株(THOV)のウイルス学的・病態学的特徴を解明するために、ウイルスのゲノムRNA様の構造と転写・複製上の特徴を持つミニゲノムRNAの発現系を構築した。また、THOVの実験動物への病原性を解析したところ、マウスには顕著な病原性は示さなかったが、ハムスターには出血や肝炎を引き起こし、致死的であった。今後は、本研究で構築したシステムを応用し、組換えウイルスを作製するリバースジェネティックス法を開発する。最終的に、ウイルスのゲノムRNA上の病態形成に関与する領域を同定し、THOVの病態形成機構を詳細に解明したい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
京都市で捕集したマダニから分離されたトゴトウイルス(THOV)は、実験用マウスには病気を起こさないが、ハムスターには致死的であった。したがって、国内に生息するマダニは、動物に感染し病気を起こす可能性を有する未知の病原体を保有することが明らかとなった。しかし、THOVのヒトへの病原性については不明である。また、本研究で開発したTHOVのミニゲノムRNA発現系を用いることで、THOVの病態形成を解明することや、予防・治療法等の開発が期待できる。さらに、ヒトや動物でTHOV感染症が発生した場合に、緊急の対応が可能となる。
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