研究課題/領域番号 |
16K08043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
永野 昌志 北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (70312402)
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研究協力者 |
栁川 洋二郎
坂口 謙一郎
菅野 智裕
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 卵子 / 体外受精 / 体外発育培養 / 細胞質成熟 / 卵胞 / 体外成熟培養 / 卵胞発育 |
研究成果の概要 |
牛卵胞の発育および退行中のホルモン産生能と卵子発生能の関係を明らかにするため、顆粒層細胞に覆われた発育途上の卵子を培養した。培地に卵胞刺激ホルモンおよび骨形成タンパク質 (BMP)4 を添加したところ顆粒層細胞の黄体化が抑制されるが、移植可能胚への発生能は低下した。そこで、BMP-4等の成長因子を分泌する内卵胞膜細胞を添加する培養系の開発を試みた。卵子と内卵胞膜細胞を共培養したところ、内卵胞膜細胞によるアンドロステンジオン産生および顆粒層細胞によるエストラジオール産生が確認され、移植可能胚産生も可能であった。しかし、発生率は低く、内卵胞膜細胞機能を維持可能な培養法開発が必要であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体外受精は家畜生産およびヒトの不妊治療分野で広く用いられているが作製された胚の発生能は低い。本研究の成果は卵子が発生能を獲得する過程を体外で明らかにする培養系の開発につながり、発生能の高い胚の体外生産にも資する。すなわち、家畜生産効率や不妊治療成功率の向上につながり、絶滅の危機にある野生動物の増殖にも寄与できる。
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