研究課題/領域番号 |
16K08044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
彦野 弘一 岩手大学, 農学部, 准教授 (60355146)
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研究協力者 |
村上 賢二
竹内 薫
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ワクチン / ウイルス / アジュバント / 感染防御 / 胎盤 / 子宮 / 獣医学 / 免疫学 / 感染症 |
研究成果の概要 |
経胎盤感染は家畜感染症において重要な位置を占めている。しかし、既存のワクチン手法は、経胎盤感染を効果的に阻止できない。本研究では、牛ウイルス性下痢(Bovine Viral Diarrhea: BVD)ウイルスをモデルとして、経胎盤感染を阻止できるワクチン手法を検討した。 BVDウイルスの感染防御抗原であるE2タンパク質を大腸菌にて発現し、抗BVDウイルス抗体を定量するためのELISA系を構築した。子宮粘膜組織を活性化するインターフェロンタウ(IFN-t)をアジュバントとし、不活化BVDウイルスとともにマウスの子宮または腹腔内に投与した。しかし、両群の血清中に抗E2抗体は検出されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
家畜におけるウイルスの経胎盤感染は、しばしば流産・早産を引き起こすことにより、家畜生産の安定に大きな影響を及ぼす。本研究においては、子宮粘膜を刺激する物質と共に、ワクチンをマウスの子宮内に投与することにより、ウイルスの経胎盤感染を効果的に防ぐ新しいワクチン手法を開発することを試みた。しかし、良好な結果は得られなかった。家畜におけるウイルスの経胎盤感染を効果的に防ぐワクチン手法の開発は、家畜生産の安定に大きく寄与すると共に、ジカウイルス感染症など、人の経胎盤感染を伴う新興再興感染症に対するワクチン開発に新たな視点をもたらすことが期待できる。
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