研究課題/領域番号 |
16K08056
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
矢吹 映 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 准教授 (10315400)
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研究協力者 |
市居 治
大和 修
神山 萌子
Sawa Mariko
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | オーバーフィル / 糸球体疾患 / 犬 / 猫 / 伴侶動物 / 腎臓 / 糸球体腎症 / 免疫複合体糸球体腎炎 / 非免疫複合体糸球体腎症 / ネフローゼ症候群 / overfill / underdfill / Underfil / Overfil / 伴侶動物臨床獣医学 / 病態メカニズム |
研究成果の概要 |
本研究では、犬と猫の糸球体腎症の病態メカニズムを解析した。臨床的に糸球体腎症が疑われて腎生検(あるいは死後の腎病理検査)の適応となった症例は24症例(犬17例、猫7例)であった。本研究では、犬および猫の糸球体腎症ではOverfill理論にもとづく病態はほとんど起きていないことが明らかになった。ネフローゼ症候群を起こした症例はすべて古典的なUnderfill理論にもとづく病態であると考えられた。また、同じ糸球体疾患でも免疫複合体性糸球体腎炎と非免疫複合体性糸球体腎症では病理学的な進行メカニズムが異なっており、これには蛋白尿の程度が大きく影響していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糸球体腎症は難治性の腎疾患であり、その治療法も限られている。糸球体腎症はヒトで多く発生する疾患であるが、犬や猫ではその病態がヒト異なっており、ヒトの治療法を簡単には外挿できない。そのため、犬および猫の動物種の特性を明らかにすることが本疾患の治療戦略には欠かせない。本研究は、重篤な臨床症状であるネフローゼ症候群の発生および進行メカニズムの一端を明らかにしたものであり、本疾患の治療戦略の開発に向けて重要な知見を寄与すると期待される。
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