研究課題/領域番号 |
16K08058
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
川手 憲俊 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (80221901)
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研究分担者 |
稲葉 俊夫 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 客員教授 (00137241)
玉田 尋通 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (10155252)
坂瀬 充洋 兵庫県立農林水産技術総合センター, 北部農業技術センター, 課長 (70463396)
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研究協力者 |
Hannan M. A.
Weerakoon W.W.P.N.
小浜 菜美子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 黒毛和種雄ウシ / 性成熟精液不良 / 精巣ホルモン / 代謝ホルモン / 血液生化学 / 精子結合蛋白質 / 黒毛和種牛 / 精液異常 / 血中エストラジオール濃度 / 血中コルチゾール濃度 / 血中インスリン濃度 / 栄養状態 / 精漿ホルモン濃度 / 精漿 / 精子結合蛋白質BSP / 血中ホルモン濃度 / 黒毛和種雄牛 / 精液性状不良 / 精子結合BSP蛋白質 |
研究成果の概要 |
不良および正常精液を示す黒毛和種雄ウシの性成熟前後の血漿精巣ホルモン・代謝ホルモン濃度・血清生化学値・精漿精子結合蛋白質・陰嚢周囲長を比較した。その結果、性成熟前後の血漿インスリン様ペプチド3、インヒビンおよびインスリン様成長因子-I分泌低下は精液不良と関連することが示唆された。精液不良牛の陰嚢周囲長やテストステロン分泌の低下はわずかであった。新鮮精液不良には血清マグネシウムとASTの上昇が関与している可能性が、また精子奇形の増加には血清クレアチニン濃度の上昇が関与している可能性が推察された。精液不良牛の精漿の精子結合蛋白質(BSP1)とホルモン濃度は精液正常牛との顕著な差はみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でえられた黒毛和種雄ウシの精液不良と血中精巣ホルモン・代謝ホルモン・血液生化学・精漿精子結合蛋白質との関連性に関する成果は、これまで不明であった肉用牛の精液不良の原因の一端を明らかにした。これらの研究成果は、雄ウシの生殖機能解明の学術的進展に貢献するととにもに、種雄候補牛の選定や飼養管理技術に新たな情報を提供する。すなわち、性成熟前に血中インスリン様ペプチド3、インヒビンおよびインスリン様成長因子-I濃度を測定して、それらが低値のものは種雄候補牛から除外することで、精液不良の発生を低下させることができ、黒毛和種牛の生産性向上に寄与することができると考えられる。
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