研究課題/領域番号 |
16K08060
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
岡崎 克則 北海道医療大学, 薬学部, 教授 (90160663)
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研究分担者 |
大澤 宜明 北海道医療大学, 薬学部, 准教授 (20415558)
菅野 徹 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, 主席研究員 (80355205)
森 宏 北海道医療大学, 薬学部, 助教 (90825126)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 地方病性牛白血病 / 牛白血病ウイルス / Tax蛋白質 / アネキシンA3 / 予後診断 / ワクチン / Taxタンパク質 / 発症前診断 / モノクローナル抗体 / 発症前診断法 / 持続性ウイルス産生細胞株 / 血管新生 / 病原性 / リアルタイムPCR / 感染性クローン / ウィルス / 獣医学 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
地方病性牛白血病の病因である牛白血病ウイルスのTax蛋白質223番アミノ酸がProである晩発(P)型ウイルス感染牛と同アミノ酸がLeuであるL型ウイルス感染牛では、血中ウイルスコピー数に有意差はなかったが、後者では生後間もなくに高値を示す個体が認められた。感染拡大及び発症を制御するため、これらの優先的な淘汰が重要である。Tax発現細胞が血管内皮誘引因子アネキシンA3を大量に産生することを示し、これに対する単クローン性抗体を作出した。新たな予後診断法として、これらを用いたサンドイッチELISAを確立した。ワクチンシーズを得るため、P型ウイルスの感染性クローンを樹立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、国内の地方病性牛白血病症例数は急増している。経済的損失が大きく、その制御が急務であるが、原因ウイルス感染後の発症メカニズムは未解明である。本研究では、TaxによるアネキシンA3の産生誘導が白血病の発症に重要な役割を果たすことを示した。また、血中アネキシンA3濃度の測定を可能にするサンドイッチELISAは予後診断法として極めて有用である。L型ウイルス感染高コピー牛の優先淘汰によってEBL防除のみならず感染拡大が抑制される。さらに、P型ウイルスを基礎とする生ワクチンは、少なくともEBLの発症を遅延させることが期待できるため、経済損失の回避には有用と考えられる。
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