研究課題/領域番号 |
16K08072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
星 信彦 神戸大学, 先端融合研究環, 教授 (10209223)
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研究分担者 |
横山 俊史 神戸大学, 農学研究科, 助教 (10380156)
田渕 圭章 富山大学, 研究推進機構 研究推進総合支援センター, 教授 (20322109)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 性分化 / 生殖腺 / エピゲノム制御 / SRY / poschiavinus / 性差構築基盤 / 真性半陰陽 / 哺乳類 / 哺乳類性腺 / B6J / B6N / SOX9 / AMH / 生殖腺特異的エンハンサー / Sry / Dmrt1 / ヒストン修飾 / メチル化 / 転写制御 / 性差構築 / 性決定 / 分子基盤 |
研究成果の概要 |
性差の確立は,SRYをマスター遺伝子とした「遺伝的制御」によって未分化性腺の雄(精巣)あるいは雌(卵巣)への運命が決まることにより始まる.その雌雄表現型・機能を維持するために様々な性分化関連因子の時空間特異的な性的二型性発現が必要不可欠である.我々が作出した性逆転系統であるC57BL/6N-XYposマウスの性差構築と破綻機構を詳細に解析した結果,1)C57BL/6のY染色体(SRY遺伝子C末端)の遺伝的背景に性逆転の原因がある可能性,2)常染色体上のノンコーディングDNA領域が関与する可能性,3)新たなエピジェネティック因子が関与する可能性,が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「性」は可逆性を有する分子基盤の上に成立している連続的な表現型であり,「遺伝的制御」にエピゲノム制御が加わることにより,生殖腺の「性」は変わりうる.すなわち,「性」は可逆性を有する分子基盤の上に成立している連続形質であることを支持する成果であり,性差を再定義する新しい概念に通じる.本研究成果は,生物の進化の過程を遡り,性腺の分化から哺乳類の誕生・進化の謎の一端を探求する意義あるものと考えられる.さらに,ヒトを含めた哺乳類の性分化およびその破綻機構の解明に新たな基礎的知見を加え,畜産学,獣医学および医科学の発展に大きく寄与するものと考えられる.
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