研究課題/領域番号 |
16K08078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
五味 浩司 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (90293240)
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研究分担者 |
安井 禎 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (70434107)
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研究協力者 |
鳥居 征司
穂坂 正博
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 内分泌細胞 / 分泌顆粒 / フォグリン / セクレトグラニン / ペプチドホルモン / トランスゴルジネットワーク / リソソーム / 遺伝子欠損マウス / 活性アミン産生細胞 / SNAREタンパク質 / IA2ファミリータンパク質 / グラニンタンパク質 / 細胞・組織 / 応用動物 / 生理活性 / 遺伝子 / 解剖学 |
研究成果の概要 |
本研究では、膵β細胞の分泌顆粒形成から分解までの過程に注目し、顆粒膜発現タンパク質であるフォグリン遺伝子欠損マウスにおいて、電子顕微鏡観察による膵β細胞の形態解析並びに分泌顆粒発現タンパク質の発現変化について解析し、細胞内分泌顆粒のエイジングに関連する動態について考察した。 フォグリン欠損により、インスリン顆粒の加齢性減少、低電子密度凝集顆粒の減少、中性糖検出反応によるリソソームのサイズと密度の加齢性増加などを認めた。一方、ホルモン選別輸送タンパク質であるSg3欠損では、顆粒膜での糖局在の変化が示唆された。また、Sg3が副腎クロム親和性細胞のうち、ノルアドレナリン細胞で優位な発現を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内分泌細胞における分泌顆粒の細胞内輸送や開口放出に関わる分子基盤や分泌調節機序に関しては、学術的知見の蓄積が豊富である。これに対し、分泌顆粒の形成から分解の機構の詳細は十分に分かっていなかった。本研究では、マウスリバースジェネティクスを駆使し、分泌顆粒膜に局在し、ペプチドホルモンのソーティングや凝集に関わっている分子がこの機構にどのように関わっているのかについて、一定の考察をすることができた。得られた結果は、生理的なホルモン産生低下の機序や内分泌代謝疾患の病態の理解にも繋がる基礎的な知見といえる。また、電顕糖質細胞化学により、内分泌顆粒の性状を解析した前例は無く、斬新性を有する。
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