研究課題/領域番号 |
16K08080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
江口 正浩 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, 上級研究員 (00312215)
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研究分担者 |
小川 洋介 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, 主任研究員 (10455305)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | サルモネラ / ワクチン / 感染防御 / 防御抗原 / 免疫応答 |
研究成果の概要 |
本研究は、サルモネラ感染防御に関与する菌体成分の解析を行い、ワクチン開発に寄与することを目的とする。我々が明らかにしたサルモネラ感染防御に関与する菌体成分は、感染初期にCD11b, CD11c, Gr-1陽性細胞を増加させることを明らかにした。増加したCD11b, CD11c, Gr-1陽性細胞が宿主内でのサルモネラ排除に関与している可能性が考えられた。次に、サルモネラ感染防御に関与する菌体成分の発現の有無を野外分離株で確認したところ、株によってはサルモネラ感染防御に関与する菌体成分の発現が異なることを明らかにした。こうした知見は、野外分離株の疫学的な解析に活用できると考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、宿主内のサルモネラの排除機構は完全には解明されていない。本研究で得られたCD11b, CD11c, Gr-1陽性細胞が増加する知見は、サルモネラの排除機構解明の端緒につながるのではないかと考えている。また、株によって、感染防御に関与する菌体成分の発現が異なることが明らかとなり、誘導される感染防御能が株によって異なることが示唆された。得られた知見は、疫学的な解析を展開させることで、ワクチン開発に貢献できると考えている。 本研究で得られた知見は、家畜を用いた臨床試験やワクチン投与により惹起する免疫担当細胞の活性化に必要な免疫賦活剤の検討が可能となり、実用化に向けた工程に寄与できる。
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