研究課題/領域番号 |
16K08083
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
水島 秀成 北海道大学, 理学研究院, 助教 (20515382)
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研究協力者 |
黒岩 麻里 北海道大学
笹浪 知宏 静岡大学
小野 珠乙 信州大学
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ウズラ受精卵 / CRISPR/Cas9 システム / 雌ゲノム / ニホンウズラ / 1細胞期 / 初期胚 / 1世代 / CRISPR/Cas9システム / ゲノム編集家禽 / CRISPR/Casシステム / ウズラ / 顕微授精法 / ゲノム改変動物 / 体外受精卵 / ノックアウト家禽 / CRISPR/Cas9 |
研究成果の概要 |
本課題では、研究代表者が確立してきた顕微授精技術(ICSI)を基盤にゲノム編集家禽の作出を目指した。1個の精子と精子由来卵賦活化因子(PLCZ、CSおよびAH)を投与することにより作出した 1細胞期のウズラ受精卵にCRISPR/Cas9システムを導入することにより、常染色体、ZおよびW性染色体上の遺伝子を効率良く編集できることが明らかとなった。また重要にもほぼ全ての個体において、ホモでの遺伝子編集が確認され、すなわち、1世代でのノックアウト個体の作出が可能であることも見出した。さらにこの結果はこれまでに不可能であった雌ゲノムの直接的な改変をも可能にすることを示すものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者が確立してきたICSI法を基盤としたゲノム編集技術は、全ての鳥種に適用可能であるだけでなく、養鶏産業に高い経済効果が見込まれる雌家禽ゲノムへの直接的なアプローチも可能にする唯一の技術になりうる可能性がある。すなわち、鶏卵アレルゲン除去卵の大量生産をはじめとして、低アレルゲン卵でのインフルエンザワクチンの生産事業にも展開が可能になる。さらなるノックイン技術の応用は、卵白への有用タンパク質(ヒト臨床用抗体など)の大量分泌(鶏卵バイオリアクター)にも対応可能であり、医薬、飲食料品産業における新技術・新分野の構築に対しても多大な貢献が期待できる。
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