研究課題/領域番号 |
16K08095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
岩永 将司 宇都宮大学, 農学部, 准教授 (40400717)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | BmLV / カイコ / 持続感染 / 急性感染 / 培養細胞 / 植物ウイルス / ウイルス / BmMLV / BmNPV / バキュロウイルス / マキュラウイルス / RNAウイルス / small RNA / siRNA / piRNA / RNA-seq / 昆虫 / 病理学 |
研究成果の概要 |
Bombyx mori latent virus(BmLV)は、カイコ由来培養細胞から発見された持続感染型RNAウイルスである。本研究では、BmLVの持続感染メカニズムの解明に取り組んだ。その結果、BmLVの急性感染に対してはsiRNAを介した宿主のRNAサイレンシングが発動するのに対して、BmLVの持続感染に対しては、siRNAだけでなく、piRNAを介したRNAサイレンシングが発動することを明らかにした。更に、BmLVはカイコバキュロウイルス(BmNPV)との共感染によってカイコ幼虫で増殖するだけでなく、BmNPVのウイルス封入体へ感染性を維持したまま封入されることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ウイルスの急性感染と持続感染で宿主側の異なるRNAサイレンシング機構が発動していることを明らかにした。ウイルスの急性感染からどのようなメカニズムで持続感染に移行するのかは完全には明らかではなく、本研究成果は非常に興味深いものである。また、ウイルスが別種のウイルスの封入体に、感染性を維持したまま取り込まれるということは、ウイルスの相乗り現象であり、本研究成果は、このような現象が様々なウイルス間で行われている可能性を示すものであり、非常に意義深いものであると考えられる。
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