研究課題/領域番号 |
16K08101
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
後藤 慎介 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (70347483)
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連携研究者 |
志賀 向子
橘 真一郎
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 昆虫 / 休眠 / 概日時計 / 母性効果 / 日長測定 / 光周性 / 内分泌系 / キョウソヤドリコバチ / ナミニクバエ / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
昆虫は日長を読み取ることで季節の到来を予測する.日長読み取り機構が異なると考えられるキョウソヤドリコバチとナミニクバエを対象として,光周性に関わる分子神経機構の解析を行った.キョウソヤドリコバチの脳内に存在すると考えられる2つの概日時計の所在は明らかにならなかったが,本種は日長読み取りの結果を昆虫ホルモンの1つ幼若ホルモンの合成量に変換していることが明らかになった.ナミニクバエにおいては,概日時計と考えられる細胞の脳内での所在を明らかにした.また,地理系統間での日長読み取りの違いが概日時計に起因することを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物が日長に反応する性質である光周性は温帯の多くの生物に見られ,これらの生物が季節に適応するために必須の機構である.本研究は,日長読み取り機構が異なると考えられる2種の昆虫を用いて,光周性に関わる分子神経機構を解明することを目的とした.その結果,上述の成果をあげることができた.これらの成果は,昆虫の光周性機構の解明において重要な知見をもたらすものである.その成果の一部はすでに原著論文,総説,解説文として公開されており,本分野に携わる世界中の多くの研究者に大きな影響を与えている.また,国民の知的好奇心を刺激すべく,得られた成果の内容を市民講座などを通して社会に還元している.
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