研究課題/領域番号 |
16K08111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
中桐 昭 鳥取大学, 農学部, 教授 (70198050)
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研究協力者 |
遠藤 直樹
佐藤 真則
前川 二太郎
早乙女 梢
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 菌根菌 / 培養株 / 凍結保存 / 難培養性 / 難保存性 / 菌根性きのこ / 胞子分離 / 遺伝資源 / 難培養 / 胞子発芽 / 菌株保存 / きのこ / 生物資源 / 菌類 |
研究成果の概要 |
難培養性とされる菌根性きのこの分離法として担子胞子発芽を誘導できる胞子分離法を開発するとともに、培養法を改良して多様なきのこ培養株を樹立し、さらに、保存が困難とされてきた菌株の凍結保存法を開発し、長期間安定的に菌株を維持保存することによって、新たな生物資源を開発することを目指した。これまでに、22属115種の菌根性きのこ類の担子胞子をMNC培地、n-酪酸添加MNC培地、寒天の代わりにゲランガムを用いたゲランガムMNC培地で分離培養し、266株の菌株を分離した。また、菌の分類群ごとに良好な生育培地が異なることを見出した。菌株の保存では、バーミキュライト法を用いて197菌株を凍結保存できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
菌根性きのこ類はこれまで多くの種が培養されていなかった。本研究によって担子胞子から培養株が得られるようになることで、菌の培養性状や無性世代、菌糸の特徴などこれまで未知の性状を利用して、多様な菌根性きのこ類の生態や分類に関する新たな知見が得られることが期待できる。特に、単胞子分離株が得られることから、これまで不可能だった交配による近縁種間の生物学的種の判別も可能となる。また、多種多様な菌根性きのこ類の菌株が凍結保存されて、いつでも利用可能になれば、新たな生物資源として、有用生理活性物質の探索など様々な応用研究に活用されることが期待される。
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