研究課題/領域番号 |
16K08137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 東京都市大学 (2017-2018) 国立研究開発法人建築研究所 (2016) |
研究代表者 |
加藤 真司 東京都市大学, 環境学部, 教授 (50523388)
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研究分担者 |
吉崎 真司 東京都市大学, 環境学部, 教授 (50318622)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 特殊針葉樹皮改良材 / 屋上緑化 / 植栽基盤 / 抗菌性 / 粗放型植栽維持管理手法 / 土壌 / 低維持管理手法 / 都市緑化 / 土壌抗菌性 / 耐潮性 / 緑化 / 殺菌特性 / 水分特性 / 保水力 / 排水性 / 殺菌力 |
研究成果の概要 |
スギやヒノキの樹皮から作られる特殊針葉樹皮改良材は、軽量で施工性が良いため、人工地盤上の緑化の基盤材として有用である。また、ヒノキ科の樹皮は抗菌性を有するが、フザリウム菌と腐朽菌を用いた実験によって、本改良材も抗菌性を有することが確認できた。土壌の抗菌性は、細菌由来の根腐れ病に罹病しづらくなることが想定されるため、本改良材を土壌として用いることにより、鉢の底部に湛水させるという粗放型植栽維持管理手法の実現の可能性が見込める。クヌギを用いて底面滞水型植栽と通常型植栽の比較実験を行ったところ、クヌギの生育において底面滞水型植栽方法の優位性が確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市緑化は都市の環境向上に貢献するが、人工地盤が多い都市部において、軽量である特殊針葉樹皮改良材は人工地盤上の緑化の実現に寄与できる。また、本改良材の最大の特性である抗菌性を応用することにより、植栽基盤の下部に滞水させた無潅水植栽方法の実現につながる可能性がある。加えて、本皮改良材は、従来は廃棄されてきた針葉樹皮を活用したものであり、本改良材を使用すること自体が、鉱物を焼成して造られる従来の土壌材であるパーライトなどと比べて環境にやさしいという側面もある。
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