研究課題/領域番号 |
16K08143
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
Ivan Galis 岡山大学, 資源植物科学研究所, 教授 (90360502)
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研究協力者 |
新屋 友規
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | rice / flower development / fertility / defense crosstalk / jasmonic acid / イネ / 植物ホルモン / flower / development / hormone / plant defense / defense / Jasmonic acid / reproduction |
研究成果の概要 |
イネの花器官の植物ホルモンの解析より、開花期にJA-Ile量が最大となることを見出した。マイクロアレイ解析により同定した、花におけるJAシグナルの下流遺伝子のいくつかはシグナル制御因子であった。そのなかには、イネの稔性のマスター制御因子候補となる機能未知のNAC、MADS-boxやAP2遺伝子が含まれていた。さらに我々は、イネの栄養組織においてJAシグナルで制御される防御関連二次代謝物が、生殖成長後期においてはJAシグナルとは独立して制御さることを明らかにしつつある。得られた成果は、植物が自然界において最適に適応し成長する上で重要な、成長と防御の間のシグナルクロストークに新しい洞察を与える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物の稔性は生産性を大きく左右する。我々は防御応答への関与が知られている植物ホルモンであるジャスモン酸が、どのように花の発生を制御するのか解析を進めた。ジャスモン酸が制御する生殖とファイトアレキシン産生の間の分子クロストークの潜在的な側面をひも解いている。主な社会的意義としては、地球温暖化の進行や気候変動によって引き起こされる劣悪環境下においても持続的に収穫が可能な、高収量でストレス耐性を持つ次世代作物の作出において、得られた知見が利用されることが期待できる。
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