研究課題/領域番号 |
16K08144
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
清水 典明 広島大学, 統合生命科学研究科, 教授 (10216096)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 遺伝子増幅 / 染色体外因子 / Double MInutes / 組み替え蛋白質生産 / 反復配列 / 遺伝子発現 / 動物細胞工学 / Double Minutes / 細胞工学 / 染色体工学 / 組み換え蛋白質生産 / エピソーム / gene silencing / バイオテクノロジー / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
遺伝子増幅は発がんの原因であり、産業応用もされている。増幅した遺伝子は、染色体外因子であるDMに局在する。本研究では、DMに関する我々の長年の成果を利用して、新たに以下の成果を挙げた。DM特異的に2本鎖切断を誘導することにより、DMの核内での凝集、修復、微小核形成を介したDMの排出や構造変換、といった、DMの動態を明確にできた。異種間細胞融合を用いて、染色体の断片化によりDMが形成することを培養条件で明確にした。ゲノム中で高度反復配列となった場合に、遺伝子発現が抑制される配列と,逆に高める配列が存在することを見いだした。マウス人工染色体特異的に目的配列を増幅させる方法を樹立した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DMは、増幅遺伝子を運ぶことによってがん細胞悪性化の鍵となる構造である。その動態を明らかにし、その形成機構を実証した本研究の成果は、がんの理解と治療に重要な意義を持つとともに、遺伝子増幅を産業応用する際にも重要な知見となる。一方、遺伝子増幅の結果、反復配列となった際に、発現抑制されることは知られていたが、逆に活性化される場合があることは予想外で、蛋白質生産に応用する上で重要である。さらに、標的の人工染色体特異的に遺伝子増幅することは、人工染色体が細胞間で移動できることから、産業応用上重要な技術であり、さらに一般的な細胞工学技術として発展可能である。
|