研究課題/領域番号 |
16K08174
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
砂塚 敏明 北里大学, 感染制御科学府, 教授 (30226592)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 顧みられない熱帯病 / アフリカ睡眠病 / 全合成 / 絶対構造決定 / マクロラクトン化 / 籠状構造 / 向山型ビニロガスアルキル化反応 / 不斉合成 / 得意な環状構造 / カスケード反応 / 向山アルドール反応 / 熱帯病治療薬 / 特異な環状構造 / ケトエノール互変異性 / 絶対立体構造を決定 / 顧みられない病気 / 熱帯病 / 網羅的 |
研究成果の概要 |
マングロマイシンA (1)は顧みられない熱帯病の一つであるアフリカ睡眠病を引き起こすトリパノソーマ原虫に対して増殖阻害活性を有し、その特異な構造と生物活性の相関に興味が持たれる。1は15員環炭素骨格の籠状構造を有している。そこで、1の絶対構造の決定と全合成に着手した。向山型ビニロガスアルキル化反応を鍵とした不斉四置換炭素の構築を達成し、さらにアンチアルドール反応により、1の有する全ての炭素鎖と立体化学を有する鎖状中間体を合成した。さらにマクロラクトン化、Dieckmann反応によりマングロマイシンAの初の不斉全合成と絶対立体構造を決定することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アフリカを含む熱帯地域で問題になっている寄生虫病であるアフリカ睡眠病の新たな治療薬の創製を目的に、我々のグループで微生物代謝物をスクリーニングした結果、新たな天然物としてマングロマイシンが発見された。そこで、マングロマイシンに関して絶対構造の決定と初の全合成に成功した。今後、マングロマイシンが世界で問題になっている熱帯病の治療薬になる事が期待される。
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