研究課題/領域番号 |
16K08202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
江川 祐哉 城西大学, 薬学部, 准教授 (90400267)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | フェニルボロン酸 / インスリン / 血糖値 / 交互累積膜 / 糖鎖 / DDS / 分子マシン / ボロン酸 / インテリジェント / 過酸化水素 / 赤血球 / 血糖降下作用 / 体内動態 / 持続型インスリン製剤 / インスリンアミロイド / 人工膵臓 / 刺激応答性製剤 / 細胞内取込み |
研究成果の概要 |
本研究では血糖降下作用を持つフェニルボロン酸修飾インスリン(PBA-Ins)を調製し,PBAと細胞表面糖鎖との結合を利用して,PBA-Insの薬物動態を制御することを試みた。糖鎖のモデルには,PBAと結合するポリビニルアルコール(pVA)を用いた。pVAをコートした水晶振動子ミクロバランス法(QCM)の電極をPBA-Ins溶液に浸すと,PBA-Insが吸着することが確認された。また,PBA-InsがPBAを複数持つことから,pVAとPBA-Insによる交互累積膜を調製することもできた。さらに,電極上に吸着したPBA-Insは,フルクトースの共存により脱着することが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では細胞表面モデルとして用いたpVA上でPBA-Insを吸着,脱着させることに成功した。このPBA-Insを皮下組織に投与した場合,PBA-Insは皮下組織の脂肪細胞などの糖鎖と結合すると予想される。ここに糖類を追加することにより,PBA-Insを脱着させ,血中に送り込むことができると考えられる。すなわち,PBA修飾薬物は糖類の有無により,行き先をコントロールできる分子マシン製剤になる可能性を持ち,その動作原理を本研究で構築できたといえる。
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