研究課題/領域番号 |
16K08212
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
萩中 淳 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (20164759)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 分子インプリントポリマー / 分子認識 / 分析科学 / 薬学 |
研究成果の概要 |
漢方薬中の親水性の薬理活性物質(配糖体)である、アルブチン、ルチンおよびナリンギンを予め親水性の溶媒であるメタノールに溶解し、修正沈殿重合法によりMIPの調製を行った。殊に、ルチンに対するMIPは、関連の化合物[ケルセチン、イソケルシトリン(ケルセチン3-グルコシド)、ケルシトリン(ケルセチン3-ラムノシド)、ケンフェロール、ケンフェロール 3-ルチノシドおよびケンフェロール 3-グルコシド]に比し、ルチンに対して高い分子認識能を与えた。これらのMIPにおける保持および分子認識には、水素結合などの静電力が重要な役割を果たしていると推測される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、調製が難しいとされていた、漢方薬中の親水性の薬理活性物質(配糖体)に対するMIPの調製が修正沈殿重合法により可能となった。調製したMIPを漢方薬中の新規薬理活性物質のスクリーニングおよび同定に適用できる可能性が示唆された。新たに開発した修正沈殿重合法によるMIPの調製法は、親水性の薬理活性物質のみならず、水溶性の生体関連物質、生体高分子化合物の分子認識への適用も期待されるため、ライフサイエンス分野での広範な応用が期待できる。
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