研究課題/領域番号 |
16K08215
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
桐野 豊 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (10012668)
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研究分担者 |
窪田 剛志 徳島文理大学, 薬学部, 助教 (90412402)
岸本 泰司 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (90441592)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 生物物理化学 / タウタンパク質 / 神経原線維変化 / 学習と記憶 / 遺伝子変異マウス / アルツハイマー病モデル / 瞬目反射条件付け / モリス水迷路試験 / 新奇物体探索試験 / アルツハイマー病 / 学習・記憶 / 認知障害 / 行動神経科学 / マウスモデル |
研究成果の概要 |
出生後に発現調節が可能な変異タウ遺伝子導入マウスを用い、変異タウタンパク質(mMAPT)の発現期間と記憶障害(モリス水迷路試験、新規物体探索試験、及びトレース型瞬目反射条件付け)の程度および神経原線維変化(NFT)の発現量との相関について調べた。6か月齢のrTg4510マウスではNFT発現が亢進していたが、2か月間のドキシサイクリン(DOX)投与によりNFT発現量が低減し、記憶障害も緩和された。しかし、このDOX投与効果は、10か月齢の老齢マウスでは見られなかった。さらに、老齢マウスにおいてはmMAPTの発現短縮時もオートファジー系によるNFTのクリアランスが飽和していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、タウタンパク質変異ADモデルマウスにおいて、神経原線維変化(NFT)の程度と学習・記憶障害の程度に強い相関があること、そして、異常タウタンパク質の発現、及び、その結果としてのNFT蓄積を抑制することで、学習・記憶障害を改善できることを示した。これは、最近、われわれとは異なるタイプのタウタンパク変異モデルマウスに対して、鼻腔にタウタンパクに対する抗体ワクチンを投与することにより、病態が改善されたという報告(Takeuchi et al., npj Vaccines, 2020)と一致する。NFTをターゲットとするAD治療法の開発の可能性を示した成果であるという社会的意義を有する。
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