研究課題/領域番号 |
16K08218
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
三重 安弘 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (00415746)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | miRNA / Ago蛋白質 / anti-miRNAオリゴ / 電気化学分析 / 電極界面 / 電気化学アッセイ / microRNA / 核酸-蛋白質相互作用 / 核酸医薬 |
研究成果の概要 |
疾患に関与しているマイクロRNA(miRNA)の作用を、これに相補的な配列を有する人工核酸を用いて抑制しようという医薬が注目され、がん細胞の増殖抑制効果などが報告されているがその詳細な機序は未解明となっている。miRNAはArgonauteと呼ばれる蛋白質に結合して作用するため、この蛋白質複合体と人工核酸との相互作用を分析することが重要となるが、その迅速な分析法は開発されていない。本研究では、当該反応を電気化学的に計測する迅速分析法の基盤技術を開発した。電極上に合成核酸分子を適切に固定し、複合体を作用させることで両者の結合による電極界面の変化を電流として高感度に捉えることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、miRNA-蛋白質複合体とmiRNAに結合する人工核酸(AMO)との相互作用を迅速に評価可能な電気化学分析法の基盤技術を確立した。miRNAはがん等の疾患に関与している核酸であり、これと相互作用してその機能を抑制するAMOの開発が活発に行われ、次世代医薬として期待されている。実用に向けて、AMOとmiRNA-蛋白質複合体との相互作用の強さなどを適切に評価しその作用機序を理解することが重要であり、本研究で開発した基盤技術はこの目的に有用と期待される。
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