研究課題/領域番号 |
16K08225
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
米田 宏 北海道大学, 薬学研究院, 講師 (60431318)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | スプライシング / ケミカルバイオロジー / CDK9 / pre-mRNAスプライシング / 転写スプライシング共役機構 / 低分子化合物 / RNA-seq / スプライソソーム / pre-mRNA スプライシング / snRNP |
研究成果の概要 |
我々はこれまでの研究でスプライシング異常を誘導する遺伝子変異を含むモデル遺伝子を構築し、これをレポーターとしてスプライシング改善化合物を同定してきた。さらに、同定した化合物の作用点を解析し、スプライシング異常が原因の遺伝性疾患の治療法の開拓を目的としている。本研究では転写産物全体への影響を検討するRNA-seq解析をきっかけとして、化合物がスプライシング調節活性を示すための標的候補としてCDK9を特定し、さらに他のCDK9キナーゼ阻害剤に同様のスプライシング調節作用を示すものがあることを見出した。これらはスプライシングの正確性を化合物で制御するための基盤的知見となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では遺伝性疾患の原因遺伝子変異のうち、mRNAの編集に必要なスプライシング反応に異常を誘発する変異に着目した。スプライシング反応を異常にする変異があっても正常なスプライシングを可能にする薬があれば、このタイプの変異による遺伝性疾患は治療できる可能性がある。実際、スプライシング調節による治療法自体はすでに開発されており、RNAに張り付いてスプライシングを調節する核酸医薬が承認されている。ただし、これは遺伝子特異的な治療薬であり、広範なスプライシング異常を是正する低分子化合物は存在しない。本研究ではそのような活性化合物を探索し、作用の仕組みを明らかにすることを目的とした。
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