研究課題
基盤研究(C)
膜輸送体OCTN1の薬物治療学的意義を解明する目的で、OCTN1による神経成熟促進の細胞内メカニズム、およびOCTN1の良好な生体内基質ergothioneine(ERGO)がストレス性精神・神経疾患のバイオマーカーとなる可能性について検討した。その結果、OCTN1を介した細胞内へのERGOの取り込みは神経栄養因子の誘導およびmTORやTrkBシグナルの活性化を介して神経分化や神経成熟を促進することが示された。また、うつ症状の重症度と血中ERGO濃度の間に正の相関傾向があり、ERGOがストレス性精神・神経疾患のバイオマーカーとなる可能性が示された。
ERGOによる神経分化および神経成熟促進の細胞内メカニズムが解明されたことにより、水溶性化合物の経口摂取により神経細胞内シグナルを活性化できることが示された。ERGOをシード化合物とする精神・神経疾患の新規治療薬開発への発展が期待される。また、ERGOがストレス性精神・神経疾患のバイオマーカーとなる可能性が示され、今後さらに研究が進むことにより早期診断への応用が期待される。今回の研究をモデルケースとして、他の疾患のバイオマーカー探索にも応用できる。
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すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 9件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 16件、 謝辞記載あり 7件) 学会発表 (51件) (うち国際学会 9件、 招待講演 3件) 備考 (1件)
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