研究課題/領域番号 |
16K08290
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
森山 賢治 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (00301739)
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研究分担者 |
笠原 正登 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50393351)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | インスリン / ドラッグリポジショニング / 薬学 / 薬理学 |
研究成果の概要 |
今回の検討により、糖尿病モデル動物の生体内においても膵島の内分泌細胞にはインスリン産生能を回復、維持することができる細胞の存在が示唆された。これまでに膵島ホルモンを複数持つ膵島の内分泌細胞の存在は報告されているものの詳細は不明であった。今回、既存薬を作用させて網羅的解析を行うことで複数の遺伝子発現の上昇、低下が観察された。これらの遺伝子の発現変化が、糖尿病状態の結果を反映しているのか、あるいは糖尿病状態に抗う生理的反応なのか現時点では絞り込めておらず、今後の更なる検討が必要であるものの、新たな糖尿病の治療法開発の糸口の一つとなる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、糖尿病、取り分け1型糖尿病を克服するために、膵臓やランゲルハンス島の移植が外科的に試みられているが、移植については絶対的なドナー不足と免疫による拒絶というハードルがある。ES細胞あるいはiPS細胞をβ細胞に分化させて移植するというプロジェクトも、現時点までにインスリン産生細胞を分化させることは可能である。これ以外の新規なアプローチについても、β細胞を再分化させたとする実績は多数ある。一方、これらの詳細なメカニズムや臨床応用については未解決のままである。今回、動態などが既知である化合物によりインスリン産生能の回復を目指して開始し、その目的につながる成果を得ることができたと考えている。
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