研究課題/領域番号 |
16K08296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田中 宏幸 九州大学, 薬学研究院, 准教授 (30253470)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | アルテミシニン / Artemisia annua / Quenchbody / イムノアッセイ / 薬学 / 分析科学 |
研究成果の概要 |
まず、アルテミシニンのみを選択的に認識するモノクローナル抗体(MAb)の作製をを行った。しかしながら、期待した高い特異性を得ることが出来なかった。そこで、Quenchbody(Q-body)を活用したイムノアッセイの開発については、既に作製している抗アルテミシニン MAbを基にQ-bodyの作製を行い、大腸菌を用いた翻訳系による抗体の大量調製を試みたところ、十分な収量で、目的とする各種抗体断片を得ることに成功した。続いて、発現したVH-CH1、VL-CL各断片を精製した後、それらを蛍光色素により修飾した。しかしながら、活性を有するQ-bodyの調製を研究期間内に達成することができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Q-bodyは、抗体内に存在するトリプトファンにより、標識された蛍光色素の蛍光が消光されており、抗原が結合することによりその消光が解除されて蛍光強度が増強し、直接的イムノアッセイを可能とする。新規蛍光免疫測定素子として登場したQ-bodyを用いて、乱用薬物を対象とした高感度分析が報告されている。今回、重要な天然化合物である抗マラリア薬であるアルテミシニンの迅速・簡便・高感度分析法としてQ-bodyを活用したイムノアッセイの確立を企図し、抗体断片の大量発現に成功した。今後、機能性を持つQ-bodyの構築が可能となれば、天然化合物の新しい分析手技として幅広く応用される可能性を秘めていると考える。
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