研究課題/領域番号 |
16K08311
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
金田 典雄 名城大学, 薬学部, 教授 (00144139)
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研究分担者 |
村田 富保 名城大学, 薬学部, 准教授 (80285189)
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研究協力者 |
疋田 清美
今西 進
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 抗腫瘍活性物質 / イソフラボン / ヒト白血病 / 抗腫瘍活性 / アポトーシス / 白血病細胞株 / 標的タンパク質 / 光親和性小分子固定化法 / リンパ腫細胞株 / グリオキサラーゼI / メチルグリオキサール / 薬学 / 天然物化学 / グリオキサラーゼ I / エリポエギンK |
研究成果の概要 |
我々はボリビアデイゴの樹皮からヒトの白血病に有効なイソフラボン化合物を単離し、(S)-エリポエギンKと命名している。この化合物はヒト正常リンパ球に対してはほとんど作用を示さないことから、がん細胞に特異的である。また胃がん細胞を皮下に移植したマウスに(S)-エリポエギンKを腹腔内投与したところ、がんの増殖は有意に抑制され、その作用は従来の抗がん剤の一つである5-フルオロウラシルと同等またはより強力であった。(S)-エリポエギンKはがん細胞の分裂に関与する酵素を阻害していることが示唆され、本化合物は新しい抗がん剤の開発に有効であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、日本人の死因の3分の1はがんであることから、新しい抗がん剤の開発は社会的に重要な課題である。我々は植物に含まれる抗がん活性を有する化合物の中から、(S)-エリポエギンKというイソフラボン化合物を発見した。本化合物はヒト白血病や胃がん細胞に対して有効で、その作用機構は細胞の分裂に関与する酵素の阻害であることが示唆された。本研究は新規の抗がん剤を開発するための基本化合物となる可能性がある。
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