研究課題/領域番号 |
16K08316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 公益財団法人高知県牧野記念財団 |
研究代表者 |
水上 元 公益財団法人高知県牧野記念財団, その他部局等, 理事長 (30128219)
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研究協力者 |
松野 倫代
岩本 直久
宮本 拓
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 薬用作物 / 生薬の国内生産 / ホソバオケラ / 蒼朮 / 実用栽培 / 栽培試験 / 病害診断 / 薬用資源植物 / 実用栽培法の開発 / 薬学 / 薬用植物資源 / 栽培 / 品質評価 |
研究成果の概要 |
漢方薬原料として重要な蒼朮の基原植物であるホソバオケラの高知県における実用栽培法の開発を目的として、土壌の種類などについての基礎的検討とともに、高知県下の各種環境下にある圃場での栽培試験を農家に委託して実施した。その結果、遮光栽培は必要でないこと、土壌としては畑土の一種で、県内にはほとんど分布していない赤色土が適しているが、田土である灰色低地土や畑土の多くを占める褐色森林土では、薬用部である根茎の増殖率が低く、また病害の発生による個体数の減少が著しかった。また、この結果を反映して、県内各地のいずれの圃場でも充分な収量を得ることができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漢方薬原料生薬の供給を過度の中国依存から脱却することの必要性が指摘されて久しい。しかしながら、この数年の生薬供給の中国依存率は、80%前後で推移しており、顕著な変化は認められていない。このような状況の下で、わが国における生薬自給率の向上と高知県の中山間地域における農業振興という2つの社会的課題を見すえて、ホソバオケラの栽培生産法を確立することを目的として研究を実施した。結果として、高知県内の大部分を占める土壌条件下ではホソバオケラの実用栽培は極めて困難であるという結論に至った。基礎的検討と農家との共同による圃場栽培試験を並行して行うという研究のアプローチの有用性を実証できた。
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