研究課題/領域番号 |
16K08335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
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研究機関 | 安田女子大学 |
研究代表者 |
西村 良夫 安田女子大学, 薬学部, 講師 (60431516)
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研究分担者 |
菊地 秀与 城西大学, 薬学部, 助教 (60614055)
久保 貴紀 安田女子大学, 薬学部, 講師 (90435751)
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研究協力者 |
長 秀連
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ジヒドロピリミジン / レチノイド / タミバロテン / レチノイン酸 / ベキサロテン / RAR / RXR / 薬学 / 有機化学 / 生理活性 / 薬理学 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
合成した新規ジヒドロピリミジン誘導体の中で、HL-60細胞に対して分化誘導、アポトーシス誘導作用を示すものを見出した。活性は、既存のレチノイドである all-trans レチノイン酸やタミバロテンに匹敵する。従来の医薬品と全く異なる構造を有するジヒドロピリミジンがレチノイドとして機能し、新しいリードになることを見出した。ジヒドロピリミジンの互変異性体について、その構造と安定性に2位の置換基が及ぼす影響について、NMR測定、van’t Hoff プロット、DFT計算により詳細に明らかにした。Weinrebアミド基を利用して、新しい 4,6-無置換 5-アシル-2-アミノ体の合成法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レチノイドとは、レチノイン酸と類似の活性を有する化合物の総称であり、急性白血病などの治療に用いられている。レチノイドとして機能する既存の低分子医薬品は、レチノイン酸を元にしており、その化学構造が類似している。今回、ジヒドロピリミジンというレチノイン酸と大きく異なる化学構造を有する化合物がレチノイドとして十分に機能することを見出した。ジヒドロピリミジンを基盤とする新たな創薬研究が進展すれば、強力な活性を持ちながら副作用を軽減した医薬品開発につながるだろう。
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