研究課題/領域番号 |
16K08341
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
|
研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
深澤 秀輔 国立感染症研究所, 品質保証・管理部, 主任研究官 (10218878)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | チロシンキナーゼ / 細菌型チロシンキナーゼ / スクリーニング / タンパク質間相互作用 / BY-kinase |
研究成果の概要 |
細菌には真核生物プロテインキナーゼとは類似性がないチロシンキナーゼが存在する。その機能は明らかでない事も多いが、莢膜多糖の生合成や輸送に重要な役割を果たし、病原性と深く関わっている事から、その阻害剤は新しい抗菌薬になると期待される。本研究では黄色ブドウ球菌のチロシンキナーゼをヒト培養細胞株に発現させ、活性の検出に成功した。触媒サブユニット、調節サブユニットそれぞれに蛍光タンパクタグを付加し、両サブユニットの相互作用の可視化にも成功、相互作用とキナーゼ活性化が強く相関することを明らかにした。種々変異体を作製し、酵素活性、相互作用に重要な部位を特定した。また阻害剤スクリーニング系を確立した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細菌にもチロシンリン酸化酵素は存在し、病原性と深く関わっているが、真核生物のプロテインキナーゼとは類似性がなく、その阻害剤は選択性の高い新しい抗菌薬になることが期待されている。しかし簡便な測定法がなく、阻害剤開発は進んでいない。本研究では黄色ブドウ球菌のチロシンキナーゼをヒト培養細胞株に発現させ、酵素活性の検出と触媒-調節サブユニット間相互作用の可視化に成功した。この方法は従来法よりもはるかに簡便に酵素学的性質の解析や阻害剤探索を行うことが可能であり、新規抗菌物質の開発に役立つことが期待される。
|