研究課題/領域番号 |
16K08358
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境・衛生系薬学
|
研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
塩田 澄子 就実大学, 薬学部, 教授 (00368698)
|
研究協力者 |
山田 陽一 就実大学, 薬学部, 助教
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | MRSA / 院内感染 / 市中感染型MRSA / バイオフィルム / 院内感染対策 / CA-MRSA / HA-MRSA / POT型 / 微生物 / 感染症 |
研究成果の概要 |
2011年~2018年を3期に分け、MRSAの臨床分離株の解析を行った。Ⅰ期で84%を占めた院内感染型MRSA(HA-MRSA)の分離率が第Ⅲ期では12%になり、MRSAの多くは市中感染型MRSA(CA-MRSA)でに換わった。 CA-MRSAはHA-MRSAより低年齢層で分離され、バイオフィルム形成能がHA-MRSAに比して極めて高かった。バイオフィルムによりCA-MRSAが院内に拡散し定着したものと思われる。強毒素を産生するCA-MRSAの分離株が増加しており、対策が急務である。スクリーニングを行い、有用なMRSAのバイオフィルム形成阻害物質を見出しており、作用機序や臨床応用を検討した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2011年~18年の間にMRSAの主流はHA-MRSAからCA-MRSAに置き換わった。CA-MRSAはバイオフィルム形成能が極めて高く、院内に拡散し定着した。CA-MRSAは低年齢層から分離され、Ⅱ・Ⅲ期では皮膚感染症に関わる毒素であるedn, eta遺伝子を同時に保有する株が小児の皮膚科領域で複数株検出たのに加え、PVLを産生株も複数個見出された。特にⅢ期ではpvlとacme遺伝子を同時に保有する強毒株のUSA300株が今回の調査では初めて検出された。新たなリスクファクターを有するCA-MRSAが小児科・皮膚科で拡大することが懸念され、CA-MRSA有効な院内感染対策の構築が求められる。
|