研究課題/領域番号 |
16K08362
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境・衛生系薬学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
齊藤 恭子 国立感染症研究所, 細胞化学部, 主任研究官 (70235034)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | フラビウイルス / コレステロール / 脂質 / ゲノム複製 / レプリコン / 黄熱ウイルス / Vero細胞 / ウイルス / 感染症 |
研究成果の概要 |
フラビウイルス科フラビウイルス属は、節足動物が媒介する感染症の原因ウイルスを多く含むが、それらに対する有効な抗ウイルス剤は開発されていない。本研究では、フラビウイルスの複製におけるコレステロール等脂質の重要性を解析することを目的とした。まず、フラビウイルスの一種、黄熱ウイルス17D株をベースとしたサブゲノミックレプリコンを作製し、それが持続的に複製されるVero細胞を樹立した。このレプリコン細胞と黄熱ウイルス17D株の培養細胞感染系を用いて、コレステロール合成阻害剤の一つが当該ウイルスのゲノム複製を阻害することを見出した。今後は薬剤標的を精査して、抗ウイルス剤としての有望性を評価する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
樹立したレプリコン細胞は抗ウイルス剤の探索の他、宿主因子の遺伝学的探索にも利用可能であり、宿主因子を標的とした抗フラビウイルス戦略の研究にも有用であると考えられる。また、レプリコン細胞はウイルス感染細胞におけるゲノム複製過程をミミックしているので、その分子メカニズムの解析にも役立つ。本研究で見出したコレステロール合成阻害剤の一つは、黄熱ウイルス17D株の一過的な複製に加えて持続化した複製に対する抑制効果が高く、抗ウイルス剤候補として有望であると考えられる。
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