研究課題/領域番号 |
16K08363
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
菅原 満 北海道大学, 薬学研究院, 教授 (60332467)
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研究分担者 |
武隈 洋 北海道大学, 薬学研究院, 准教授 (00396293)
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研究協力者 |
石川 岳彦
小関 千尋
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | エンテロイド / トランスポーター / p-糖タンパク質 / 小腸上皮細胞 / 代謝酵素 |
研究成果の概要 |
本研究ではエンテロイド(小腸組織培養系)を用いる物質輸送実験系を確立して排出トランスポーターの機能評価へ応用することを目的とした。取り込み実験により、P-gpやMrp2によるエンテロイド内腔の基質の存在比は、P-gp阻害剤やMrp2阻害剤、ATP産生阻害剤により初代エンテロイドにおいて低下することが確認された。エンテロイドを用いてP-gpやMrp2による基質の排出を測定できることが示され、本実験系が排出トランスポーターの輸送機能に及ぼす薬物の影響を評価する有用なスクリーニング系として期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消化管吸収機構を明らかにするための既存の方法には、消化管内の生理的状態を保ったままin vitro系で評価する手法や、排出トランスポーターを簡便に評価する実験系が少ないことが問題点であった。小腸から作製されるエンテロイドは、消化管内の生理的状態を維持するため、有用な物質輸送解析のツールになる可能性がある。本研究の成果は、薬物吸収のメカニズムの解明や、薬物の吸収に及ぼす他の薬物あるいは食品成分の影響(相互作用)の解析に有用と考えられる。
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