研究課題/領域番号 |
16K08365
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
赤沼 伸乙 富山大学, 大学院医学薬学研究部(薬学), 助教 (30467089)
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研究分担者 |
細谷 健一 富山大学, 大学院医学薬学研究部(薬学), 教授 (70301033)
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研究協力者 |
久保 義行
立川 正憲
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 血液脳関門 / プロスタグランジン / PGE2 / 有機アニオン輸送担体 / てんかん / L-グルタミン酸 / BBB / 脳毛細血管 / グルタミン酸 |
研究成果の概要 |
本研究は、脳内過剰L-グルタミン酸関連疾患のてんかん時における、血液脳関門(BBB)プロスタグランジン(PG)E2輸送機能減弱の分子要因を解明することを目的とする。本課題から、脳に存在するPG種としてPGD2及びPGE2が共にBBBに発現するOAT3及びMRP4を介し排出輸送されることが見出された。BBBにおけるこれら輸送担体機能変動を解析するために、ex vivo脳毛細血管輸送解析系を確立した。本解析系にて、てんかん時に脳内レベルが上昇するL-グルタミン酸は、BBBに発現するNMDA受容体を介しOAT3・MRP4機能を減弱させることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果について、興奮性神経伝達が病態の発現・進行に関与するてんかんなどの中枢神経系疾患に対し、脳内環境正常化を目的とした治療法開発に繋がると期待される。本研究を通じ、NMDA受容体とプロテインキナーゼCがBBBを介したPG排出輸送を調節していることが見出された。そのため、これら疾患時に共に脳内濃度が上昇するPGについて、濃度を正常化する上で、BBBに発現するこれら標的を用いてPGE2排出を促進・正常化することが方策の一つとして提案される。
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