研究課題/領域番号 |
16K08366
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 (2018-2019) 富山大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
河崎 優希 高崎健康福祉大学, 薬学部, 講師 (30432107)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ErbB / チロシンキナーゼ / リン酸化 / がん / シグナル伝達 / 分子標的 / ErbBファミリー / フィードバック / セリン/スレオニン / チロシンキナーゼ型受容体 / がん分子標的薬 / 獲得耐性 / 薬学 |
研究成果の概要 |
がん細胞の増殖を担う受容体型チロシンキナーゼのErbBファミリーの活性調節機構の解明は、がん悪性化克服やがん分子標的薬感受性に寄与する。本研究では、ErbBファミリーにおいて膜近傍領域の保存されたスレオニンがErbB下流のERK経路を介してリン酸化されることによりErbB自己リン酸化チロシンが抑制される新規なフィードバック制御のファミリー間での共通性を明らかにするとともに、ErbBフィードバック制御の分子機構の一端を明らかにした。さらに、がん細胞変異型ErbBにおいては、フィードバック制御に抵抗性を示すことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、チロシンキナーゼ型受容体ErbBファミリーにおいて保存された膜近傍領域のスレオニンリン酸化を介した新規なフィードバック制御による活性調節機構を示した。さらに、がん細胞変異型のErbBではこのフイードバック制御に抵抗性を示すことを明らかにした。患者におけるがん分子標的薬感受性の違いや分子標的薬獲得耐性はがん分子標的治療の障害となっている。がん細胞の増殖を担うErbBファミリーの活性調節機構の解明は、効率的ながん分子標的治療や分子標的薬に対する耐性克服への発展が期待される。
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