研究課題/領域番号 |
16K08385
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
加藤 美紀 名城大学, 薬学部, 准教授 (70345594)
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研究分担者 |
灘井 雅行 名城大学, 薬学部, 教授 (00295544)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 異物解毒機構 / 薬物代謝酵素 / 脳疾患 / てんかん / UDP-グルクロン酸転移酵素 / シトクロムP450 / 発現変動 / 薬物代謝 / UGT / P450 / CYP / 脳 / 変動 / 脳精神疾患 / 脳精神疾患治療薬 |
研究成果の概要 |
脳精神疾患の一つであるてんかんにより、脳内異物解毒機構を担う薬物代謝酵素の発現が、てんかん発作の伝わる脳部位で変動することが明らかになった。その変動は、酵素により異なった。てんかん発作により生じる活性酸素、神経細胞の異常興奮をもたらす細胞内カルシウムイオンの動態変動により、薬物代謝酵素の発現が変動すると示唆された。また、てんかんの治療薬によっても、薬物代謝酵素の発現が変動した。従って、疾病のみならず治療薬によっても脳内異物解毒機構は変動する可能性があることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会の高度化、複雑化、高齢化に伴い、脳神経疾患の罹患率が増加している。脳神経疾患の一つであるてんかんは、主として薬物療法が行われるが、薬物抵抗性を示す難治性のものが増えている。薬物は一般的に生体内で異物解毒機構により解毒されて、薬理効果を失う。てんかんの発症部位であり、かつ治療薬の作用部位である脳において、疾病と治療薬の両者が異物解毒機構を担う薬物代謝酵素に及ぼす影響を解明した本結果は、脳精神疾患の薬物治療を適正化するために、重要な情報を提供できたと考える。
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