研究課題/領域番号 |
16K08391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
李 宣和 東北大学, 薬学研究科, 助教 (60519776)
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研究分担者 |
大江 知行 東北大学, 薬学研究科, 教授 (10203712)
佐藤 涼 東北大学, 薬学研究科, 助教 (20757166)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Oxidative stress, / Lipid peroxidation, / Pyridoxamine, / Mass spectrometry, / Protein modification / Chemical modification, / Mass spectrometry / Oxidative stress / Lipid peroxidation / Pyridoxamine / 酸化ストレス / 内因性ピリドキサミン / 化学修飾 |
研究成果の概要 |
ピリドキサミン (PM) は、化学ストレス、例えば糖尿病による糖化ストレスを低減する。そこで本研究では、酸化・脂質化ストレスに対するPMの効果を、脂質過酸化とタンパク質修飾の観点で精査した。まず、過酸化脂質由来の反応性アルデヒド(4-oxo-2(E)-nonenal, ONEなど)が、PMによりピロール環誘導体として捕捉される事を明らかにした。次いでヒト血清アルブミンとリノール酸過酸化物との反応、更に酸化ストレス条件下の細胞実験で、PMの修飾阻害効果を確認した。今回、PMの脂質過酸化由来のストレス抑制効果に加え、PM-ONE付加体の酸化ストレスマーカーとしての可能性も示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回、過酸化脂質由来の求電子性アルデヒド化合物とPMの反応機構、反応生成物、および修飾阻害効果を精査した。これらの知見からPMは、糖尿病のみならず、酸化・脂質化の関与する様々な慢性疾患(高脂血症、老化など)さらには生活習慣(喫煙、飲酒など)によるタンパク質ダメージの抑制効果も期待される。同様にPMは、化学発癌や薬物毒性などの原因となる求電子性代謝物の捕捉を通して、タンパク質・DNA修飾を抑制する効果も期待される。
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