研究課題/領域番号 |
16K08397
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
菅 幸生 金沢大学, 薬学系, 准教授 (00467101)
|
研究分担者 |
嶋田 努 金沢大学, 附属病院, 准教授 (90409384)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 血管痛 / 予防対策 / オキサリプラチン / TRPA1 / 抗酸化剤 / ROS / がん薬物療法 / 副作用管理 |
研究成果の概要 |
大腸がん治療のKey drugであるオキサリプラチン(L-OHP)を末梢静脈から投与した際に生じる血管痛の発現機序および有効な予防対策の確立に取り組んだ。その結果、L-OHPによる血管痛は、プロカイン、ルテニウムレッド(TRP非選択的阻害薬)、HC030031(TRPA1選択的阻害薬)、PBN(抗酸化剤)で抑制された。この結果から、L-OHPによる血管痛には、TRPA1および活性酸素が関与していることが明らかとなった。TRPA1の活性化を抑制できる抗酸化剤は、有効性の高い血管痛の予防対策となる可能性があると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オキサリプラチン(L-OHP)を末梢静脈から投与した時に生じる血管痛は、治療の中断につながる可能性がある副作用である。そのため、血管痛が生じる原因を明らかとして、血管痛の発現機序に基づく予防対策を確立することで、L-OHPを含むがん薬物療法の完遂率が向上することが期待される。本研究で得られた知見は、がん薬物療法による血管痛に苦しむがん患者の減少につながる点で社会的意義があり、注射薬の投与時に生じる末梢性疼痛の発現機序の一つを解明した点で学術的な意義を有する。
|