研究課題/領域番号 |
16K08401
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山本 和宏 神戸大学, 医学部附属病院, 特命講師 (30610349)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 間質性肺疾患 / mTOR阻害薬 / STAT3 / EMT / エベロリムス / mTOR / 上皮間葉転換 / 間質性肺炎 / 分子標的治療薬 / ゲノム薬理 / SNP |
研究成果の概要 |
本研究において、STAT3の遺伝子多型(rs4796793)の遺伝子型CCを有する患者は、mTOR阻害薬に起因する間質性肺疾患の発症リスクが高いことを明らかにした。また、基礎的検討により、ヒト肺がん細胞はSTAT3の遺伝子多型(rs4796793)の遺伝子型により、エベロリムス曝露後のEMT関連マーカーの発現および関連シグナル因子の活性変動パターンが異なることを明らかにした。 分子標的治療薬による間質性肺疾患のメカニズムにSTAT3が関与する可能性が示唆された。今後の詳細な検討を行うことにより、STAT3遺伝子多型が間質性肺疾患の事前予測因子となることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間質性肺疾患はときに致命的な病態となる重大な副作用であり、近年の分子標的型薬剤の開発促進により、その発症者は経年的に増加している。これまで解明されていなかった分子標的治療薬に起因する間質性肺疾患の発症メカニズムにSTAT3と呼ばれるシグナル因子が関連することを明らかにすることができれば、これらのメカニズムに基づく発症予測因子や新規予防・治療方法の確立が期待される。
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