研究課題/領域番号 |
16K08404
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
渡邊 裕之 九州大学, 大学病院, 副薬剤部長 (30423594)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 尿中バイオマーカー / 薬物性腎障害 / 急性腎障害 / 白金系抗がん薬 / 肺癌薬物療法 / 白金製剤 / 肺癌化学療法 / ペメトレキセド / 副作用 / 臨床薬学 |
研究成果の概要 |
急性腎障害は白金系抗がん薬の副作用として臨床上大きな問題となっている。血清クレアチニンは残存腎機能の指標であることから、急性腎障害の早期発見を目的に、尿中バイオマーカーの探索を行った。肺癌薬物療法施行患者17名より尿並びに血液検体を回収し、尿中バイオマーカー候補タンパク質並びに臨床経過を解析した結果、尿中のNGAL、MCP-1及びKIM-1濃度の上昇と白金系抗がん薬投与後の急性腎障害発症に関係性が示され、KIM-1は高感度であることが明らかとなった。従って、白金系抗がん薬を含む肺癌薬物療法において、急性腎障害発症を早期予測するための指標として、尿中のKIM-1の有用性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿中のKIM-1は、血清クレアチニンの上昇に先行して増加することから、白金系抗がん薬による急性腎障害の発症を検出・予測するバイオマーカーとして有用性があると共に、白金系抗がん薬の適正使用推進のためのバイオマーカーとして、臨床での活用が期待される。
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